[3/17/Sun.] 第88回定期演奏会のお知らせ

春の定期演奏会のお知らせです。

このところ当団では比較的シリアスな曲目をメインに据えた演奏会が続いていましたが、今回はとてもメジャー（有名）で賑やか＆ドラマティックなビゼーの「カルメン」と、メジャー（長調）である意味とても春らしいシューベルトの「グレイト」をお送りいたします！

当団に限らず、多くのオーケストラの演奏会ではは前菜代わりの序曲など短い曲と、中編の曲（組曲やオペラ抜粋など）を演奏会前半のプログラムに、そして後半はメインの交響曲（40分〜長い曲では１時間超えのものも）、というのが一般的です。それを今回は、前半を「カルメン」のみ、ただし第１組曲・第２組曲をフルで！という少し珍しい選曲となりました。

「カルメン」は元がオペラですので、この第１・２組曲というのはオーケストラの演奏会用に編曲されたインスト版の組曲です。多くの演奏会では「１・２のどちらか」ですとか「１・２から抜粋を組み合わせて」という形が多いのではないかと思います。

インスト版とはいえフルで生で聴けるのはおそらく珍しい機会ですし、オペラファンの方や声楽・合唱をされている方はぜひオペラの舞台とストーリーを想い描きながらお楽しみください！

後半、メインディッシュならぬメインプログラムの「グレイト」は原譜の手書き副題は「グランデ」だったという説もあり、「偉大」「素晴らしい」という意味ではなくシンプルに「長い」という意味だと言われています。シューベルトはこの曲の他にもハ長調の交響曲を書いていたために「あれより長いやつ」くらいの意図だったようです（笑）。

シューベルトはこの曲を完成させて間もなく他界しており、この曲を世に送り出したのはちょっと後輩のシューマンでした（シューベルトよりもおよそ一回り年下）。

そのシューマンがこの曲を言い表した一言が「天国的な長さ」だったと伝えられているのですが、実際に弾いていてとてもよく解ります。死ぬほど長い（笑）。「死ぬほど長い」の言い換えの最上級がきっと「天国的な長さ」なんですね…（）。実際のところ50分くらいの曲なので、長いとは言ってもベートーヴェンの第九（70分）等と比べればずっと短いのですが、でも、天国に到着できそうなくらい長いことは確かです。

“歌曲王”シューベルトの書いた、温かく明るく力強いメロディが随所に散りばめられた天の花園のような曲です。３月の佳日、ご来場くださる皆様をホワホワ〜〜と幸せな音楽の天国にお連れできるよう、残り１ヶ月とちょっと！の練習に励みます。

前回の投稿でもお知らせしました通り、２週間前には公開練習もありますのでお時間・ご興味のある方はどうぞ聴き比べにお越しください。

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最後に。

昨年12月に行われた「高田城址公園オーレンプラザ Xmasフェスティバル」の演奏が上越市公式Youtubeチャンネルで公開されました！「あの演奏をもう一度聴きたい」という方や「行きたかったけど行けなかったんだ〜」という方はぜひご覧ください。ロビーコンサートから、韓国浦項からゲスト奏者の皆さん、上越市民吹奏楽団さんの演奏も含めフルで収録されております🎶